KAIの改善ブログ

KAIがゆるく人生を改善していく経過をつづったブログです。読者の方の人生にも役立てば幸いです。

ニッピ(7932)その3

①購入 2017/10/3 1,200株 買付単価 4,140-4,150円

PER12倍、配当利回り1.2%と割安感はないが、PBRが0.43倍と割安で、保有不動産の含み益が約120億円と時価総額に匹敵する規模あり、含み資産を加味したPBRは0.3倍と超割安。また1Qの進捗率も41.5%と高く、減益ながらも業績の上ブレ余地が高いと判断。株価も緩やかに上昇傾向で、ゴールデンクロスも近い事から購入。まずは様子を見つつ500万程度の投資からスタート。

②購入 2017/11/14 800株 買付単価 4,230円

中間決算、通期決算ともに業績の上方修正を発表したにも関わらず、株価は軟調に推移している事から買い増し。PER10.1倍、PBR0.43倍と割安な上、土地の含み資産が約120億円と時価総額に匹敵する規模であることも買い材料の一つ。

③購入 2017/11/15 500株 買付単価 4,180円

最低目標数量まで仕込み完了。指標面でPER10倍、PBR0.43倍と割安で、土地の含み(約120億円)を加味すると、実質的なPBRは0.3倍まで低下することから割安感がより強まる形に。時折IPS細胞関連で急騰するのも魅力。

④購入 2018/11/08 100株 買付単価 3,050円

業績の大幅な下方修正を受けて株価が大きく値下がりしたため買い増しも寄付きから予想以上に戻したため100株しか買い増しが出来なかった。業績の下方修正を受けPERは23.4倍と割安感はなくなったが、PBRは0.37倍と低く、土地の含み資産119億円を考慮に入れると実質PBRは0.24倍と非常に割安。持分法適用会社のマトリクソームが販売しているiMatrix-511は世界初でiPS細胞研究機関が認めた商品でバイオ事業にも力を入れており、そういったカタリストで時折株価は急騰することがあるため、安値圏の今は投資対象として好時期と判断。時価総額は僅か93億円で、株価の上昇には時間が掛かると思うが、じっくりと保有して成果を待って行きたい。

⑤購入 2018/12/11 100株 買付単価 3,000円

3,000円で指値をしていたら100株だけ約定へ。業績は今期低迷も、PBR0.34倍と割安。保有する賃貸不動産の含み益が119億円あり、時価総額86億円と比較してもかなり割安な水準。株価水準も低く、中長期目的で保有へ。

⑥購入 2018/12/17 300株 買付単価 3,000円

※PFには2019/3/27に初めて反映された。多分それまではミスに気付いたいなかったと思われる。

業績は低迷中も、資産面から見た割安度はピカイチ。株価も2016年の安値水準まで下落していることから買い増しへ。

⑦売却 2020/5/22 1,000株 売却単価 3,810-3,820円

決算発表を控え直近株価も戻り歩調だったこともあり一部売却へ。売却益は+881,107円も、損出しクロスを実施前の単価から見ると売却損に。引け後ニッピが決算発表。予想通り来期業績は保有不動産売却の特別利益計上も増配はなし。

⑧売却 2021/1/8 2,0000株 売却単価 3,905-3,950円

資産内容的にはまだ非常に割安な水準だが、資産バリュー株集約・選別のため売却へ。売却益は+1,981,444円だが、損出しクロス実施後のため、トータルで見ると-341,108円と若干のマイナスに。

 

コメント

・3年半近く保有して少しマイナス(実際は受配と優待も加味すれば少しプラスかと)と、珍しく悪い結果。ただし、保有期間中に2019/03期の下方修正とコロナショックを食らっており、それでもほぼトントンで終えれるのはさすがと言う事が出来るかもしれない。

 

・なお、2019/03の業績悪化の主因はコラーゲン・ケーシングセグが大幅悪化。

実績開示時の同セグのコメントは下記。

コラーゲン・ケーシング部門は、国内ソーセージ市場の停滞が続くなかで顧客の天然羊腸ケーシングへの志向性の高まりもあり、国内販売は前期に引き続き伸び悩みました。一方で、輸出販売は在庫削減を意図した拡販施策に注力した結果、売上げは伸張したものの、競合他社との激しい価格競争により収益面では厳しい状況で推移しました。また、製造部門におきましては、新工場の償却費に加え、在庫調整や自然災害などの影響を受けて稼働率が低下し、生産価格が上昇しました。 

また、下方修正発表時は、海外での想定以上の価格競争・度重なる落雷被害や台風、長雨による湿度の高い時期が長期化して製造コスト上昇・償却費(新工場)の増加が主因と記載されている。

 

・購入理由の推測。

まずは不動産と思われる。ブログにも賃貸不動産について記載があり、コロナ時のツイキャスで持株を不動産に寄せていた旨の発言をしていたので。

次に、PER10倍。最初の購入時に上方修正を加味したPER約10倍は予想できたと思われる。前の購入時もPER10倍程度で購入しており、彼はPER10倍で買えれば割安と考えているものと思われる。不動産の含み益増加やバイオ宝くじが付いていてかつPER10倍は安いと考えるのはうなずける。

kaikaizen.hatenablog.com

 

・売却理由の推測

2020/5/22の売却は、特別利益発生したが増配は無いという予想のもと、増配予想の投資家に売却したと思われる。2021年の売り切りの理由は、宇野澤組鐵工所の株価下落により同社の方が割安になったと判断して同社に一本化したものと思われる。同社はカタリストも期待できると購入当初から発言していた(ツイキャスで言っていた気がする)。乗換先を見るに、結局不動産に寄せる事自体は変えていないので、不動産への期待は引き続き高いものと思われる。

 

・現在(2024/3)のブログ主の投資判断…ホールド

ブログ主は現在100株だけ保有している。かぶ1000氏が購入したのとほぼ同じ株価水準だったので100株だけ購入し、そのまま保有している。

現在株価は5,710円。株価はかなり上がったが投資判断はホールドとする。

まず、現在PERは8.2倍なのでかぶ1000氏の10倍以下なので売るべきではないと思う。

次に、中期経営計画で株主還元増加(25年3月期と26年3月期で配当性向30%)を目標にしている点である。これにより株価は下がりにくいと思われる。かつ24年3月期の業績が大幅に当初計画より増加しており、当初の配当性向20%を守るなら配当は倍位になる。

第三に、不動産である。令和6年公示地価で千住大橋駅周辺は約5~8%、なんば駅周辺は約10%上昇している。ブログ主は現在不動産株に寄せたいと考えており、不動産関連株を減らしたくない事もある。

リスクは、25年3月期の業績悪化だ。24年3月期が好業績すぎるため、可能性はあると思う。そこまで悪化せずPERが引き続き約10倍以下又は増益であれば、市場の暴落が無い限り株価の大きな下落は無く株価上昇が引き続き期待できると思う。

ニッピ(7932)その2

ニッピの売買の2回目の取得~売り切りの分析です。

 

【ブログの内容】

①購入 2016/1/22 5,000株 買付単価 611円

相場全体が大幅高の中、下落していたため購入。指標面でも割安で、含み資産も大。去年の3~5月に887~1,149円で売却したので安く買い戻せた。

②売却 2016/4/20 5,000株 売却単価 913円

特段材料が出たわけでもないのに2日連続ストップ高となったためすべて売却。上値余地はまだある可能性はあるが、着実に利益確定を優先へ。

 

【分析】

そもそも3M円なので、大きな取引ではない。

この時点では最新がQ2決算の情報で、コラーゲンケーシングセグも減益減収と良い所が無いように見える。しかし株価が十分低く(予想PER8.0倍)下値余地が限られている事と、購入の二日前に再生医療関係のマトリクソーム社の第三者割当増資引受を公表しており材料視される事を期待できる事とにより購入したと思われる。

結果としては3か月で+50%の株価で売れており(年利換算で+200%)いるので、利回りは良かった事になる。

なお、少額のため乗換先の分析はしない。

 

 

 

 

 

ニッピ(7932)その1

かぶ1000さんという凄腕バリュー投資家の売買記録を自分なりに分析します。

今回は彼のニッピの売買についてです。

 

まずはブログの内容(売買履歴と彼のコメント)をまとめ、その後自分なりの分析を記載します。購入と売り切りを複数回往復しているので、今回は最初の売り切りまでになります。

 

⑴ブログの内容

①購入 2014/2/17 5,000株 買付単価 777-785円 

保有する足立区千住の広大な土地の開発開始、昨年12月の公募増資の影響で株価が大きく下落、iPS細胞関連でのカタリストも期待できる。

②買増 2014/3/3   1,000株 買付単価 786円

③買増 2014/3/12 2,000株 買付単価 791円

④買増 2014/3/17 2,000株 買付単価 781-783円

⑤買増 2014/10/2 2,000株 買付単価 760円

⑥買増 2014/10/10 1,000株 買付単価 738円

⑦買増 2014/10/17 1,000株 買付単価 714円

保有不動産の含み益は41億円と小さいが、iPS関連、コラーゲン事業に注目。予想以上に下落したため追加で買い増しもそろそろお腹一杯

⑧買増 2015/3/18 1,000株 買付単価 895円

894-5円に比較的大きな売り板があったが、吸収されたため株価の底堅さが感じられた事から買い増し。最近は出来高も多く、指標面で割安+カタリストもあるため年初来高値水準の1,131円ぐらいまでは上昇余地があると思うが、果たして!?

⑨売却 2015/3/20 5,000株 売却単価 1,026-1,037円(売却益+1,199,729円)

1,000円の大台を超えたことから、買い増し分を含め一部売却。しかし売却直後に年初来高値更新水準まで急騰し、またも早売りとなってしまった。

⑩売却 2015/3/23 2,000株 売却単価 1,139-1,149円(売却益+634,676円)

年初来高値更新となったため一部売却へ。

⑪売却 2015/3/24 3,000株 売却単価 1,083-1,099円(売却益+1,083,127円)

今日の売却で残り5,000株の取得コストはゼロ以下となり恩株に。

⑥売却 2015/5/14 5,000株 売却単価 887円(売却益+669,119円)

コラーゲン・ケイジング事業の先行きが厳しそうなことや、配当も据え置き、指標面でも際立った割安感は薄れ、テクニカル的にもひと相場終わった感もあるため一旦すべて売却。累積利益は+3,586,651円となりトータルでは満足行く取引だった。

※5/13の記事は以下。

ニッピはやや想定よりも低いものの決算はまずまず。ただし最も力を入れているコラーゲン・ケージング部門の売り上げの伸びが低いのは気掛かり。

 

⑵分析

最初の購入時は、予想EPS75円のところを770~780円台あたりで買っているので、PER10.5倍位と、めちゃくちゃ低い訳ではないので、ブログに記載のような成長期待があったと思われる(実際はもっと深く調べてのことだろうが)。

 

最後の売却について、決算発表が2015/5/13(引け後)だったので、その結果を見て売る判断をしたと思われる。当該開示では、FY14実績がEPS72円で、FY15業績予想がEPS76円と微増益予想だった。5/13の終値が915円で5/14のかぶ1000氏の売値が887円なので、市場の期待以下の決算で株価が下落したものたと思われる。また、5/13のブログではの以下の記載しており、成長力を期待していた主力セグの売上実績の伸び(1%)が予想以下なのが売却理由かと。多分主力セグの伸びを期待して数年後の利益に対するPERの低さを期待して、もしくはEPSとPERのダブルの伸びを期待して恩株を保有していたが、決算でその可能性が低いとみて他の銘柄に資金を移動させたのかと。5/13の終値915円で考えると予想EPSは12.0倍で、今後も同様に成長無しならインデックスに対して勝てる見込は無さそうで売ったという事かと。

また、トータルで満足としているのは、最大で約800×15,000円=12M円位(PFの8.7%)投資し、1年で3.5Mの利益なので、実質年利30%以上だから自身の目標である20%を超えているからという事と思われる。

また、2015年3月の10,000株の売却によりPFの現金比率が17.7%→22.7%に増加。

その後は、3月中はサイボー、九州リース、東北特殊鋼を計約2M円購入したのみ。日経平均先物売りもしており、過熱感を感じていたとのコメント。また、4/8に以下の記載があるので、より割安な乗換先が決まっていたからニッピを売却した訳では無さそう。

近年のかぶ1000氏は、「基本フルポジで、何かを売る時はより割安な別の銘柄に乗り換える時」という趣旨の発言をしているが、当時は違う考えだったのかもしれない。

 

日経平均は15年ぶり高値と堅調。下落に備えCPを高めにして来たが、相場は底堅いのでCP比率を15%程度まで下げ、割安で出遅れている銘柄に投資して行きたい。

 

 

 

 

時間のslackについて

現在僕はサラリーマンで多くの仕事を与えられていて時間が不足しています。

その中で今回は『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』の内容を中心に、取り入れたい内容をまとめました。

この本は一言で言うと、余裕の持つ事の大切さを説いた本です。

その中で、時間の余裕が無くなる原因の分析の部分を抜粋し、また、それをふまえて時間の余裕をもつために自分が出来そうな解決策を考えました。

 

●時間の余裕が無くなる原因について

・余裕(slack)が大事(時間以外でもお金、孤独等も同じ)。余裕があるからこそ正しい判断を下せる。
・欠乏すると視野が狭くなり(トンネリング)、欠乏している事に脳の処理能力を常に食われてそれ以外のことを考えられなくなりIQが下がってしまう。
・欠乏状態だと目の前の緊急の課題への対応ばかりして緊急でないが重要な課題への対処を考えられなくなる。それゆえに対処療法ばかりになり、あとでより大きな問題が引き起こされ、トータルで余計時間がかかってしまう。
・時間が無い状況がより時間が無い状況を作り出している。
・時間が欠乏すると、必要な時間が増える。
これは2回目の授業のあとに1回目の授業の宿題をするようなもの。
1回目の授業内容の思い出し(遅れを取り戻す事)が必要になるため、普通より時間がかかる。
2回目の授業の宿題は3回目の授業の後になり、、以下同文。
・緊急の手術が入る→元から余裕が無いと元の予定を変える調整が必要になり、余計時間がかかる→手術室を常に1つ空けておく(slackを作る)ことでその調整が不要になり、効率が上がり医療ミスも減る。
 
●時間の欠乏の罠に対する解決策は?
・最初の2割の時間で8割の仕事を終わらせる(『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』中島聡)。
・朝に頭を使う仕事をする。
・大局的な観点から見る時間をもつ(緊急でないが重要な課題(予防)に時間を充てる)。…『七つの習慣』の第二象限の話に通じる
・事前にスケジュールを作成する。
・ゆとりをもたせたスケジュールを作成する。
・スケジュール作成時に業務毎にかかる時間を見積もり、見積の精度を上げる。
・スケジュールにslackを2.5時間/日だけ作っておく(病院の手術室の例)。
・余裕があるうちにゆとりを作っておく。
・アラーム機能を使って、時間で区切る
・処理能力の管理と養成に重きを置く
・思い出すのに意外と時間を取られるから、なるべく避ける(中途半端でやめて後日思い出し作業から始まる、を避ける)。(確かサラタメ氏が言ってた)