KAIの改善ブログ

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ニッピ(7932)その1

かぶ1000さんという凄腕バリュー投資家の売買記録を自分なりに分析します。

今回は彼のニッピの売買についてです。

 

まずはブログの内容(売買履歴と彼のコメント)をまとめ、その後自分なりの分析を記載します。購入と売り切りを複数回往復しているので、今回は最初の売り切りまでになります。

 

⑴ブログの内容

①購入 2014/2/17 5,000株 買付単価 777-785円 

保有する足立区千住の広大な土地の開発開始、昨年12月の公募増資の影響で株価が大きく下落、iPS細胞関連でのカタリストも期待できる。

②買増 2014/3/3   1,000株 買付単価 786円

③買増 2014/3/12 2,000株 買付単価 791円

④買増 2014/3/17 2,000株 買付単価 781-783円

⑤買増 2014/10/2 2,000株 買付単価 760円

⑥買増 2014/10/10 1,000株 買付単価 738円

⑦買増 2014/10/17 1,000株 買付単価 714円

保有不動産の含み益は41億円と小さいが、iPS関連、コラーゲン事業に注目。予想以上に下落したため追加で買い増しもそろそろお腹一杯

⑧買増 2015/3/18 1,000株 買付単価 895円

894-5円に比較的大きな売り板があったが、吸収されたため株価の底堅さが感じられた事から買い増し。最近は出来高も多く、指標面で割安+カタリストもあるため年初来高値水準の1,131円ぐらいまでは上昇余地があると思うが、果たして!?

⑨売却 2015/3/20 5,000株 売却単価 1,026-1,037円(売却益+1,199,729円)

1,000円の大台を超えたことから、買い増し分を含め一部売却。しかし売却直後に年初来高値更新水準まで急騰し、またも早売りとなってしまった。

⑩売却 2015/3/23 2,000株 売却単価 1,139-1,149円(売却益+634,676円)

年初来高値更新となったため一部売却へ。

⑪売却 2015/3/24 3,000株 売却単価 1,083-1,099円(売却益+1,083,127円)

今日の売却で残り5,000株の取得コストはゼロ以下となり恩株に。

⑥売却 2015/5/14 5,000株 売却単価 887円(売却益+669,119円)

コラーゲン・ケイジング事業の先行きが厳しそうなことや、配当も据え置き、指標面でも際立った割安感は薄れ、テクニカル的にもひと相場終わった感もあるため一旦すべて売却。累積利益は+3,586,651円となりトータルでは満足行く取引だった。

※5/13の記事は以下。

ニッピはやや想定よりも低いものの決算はまずまず。ただし最も力を入れているコラーゲン・ケージング部門の売り上げの伸びが低いのは気掛かり。

 

⑵分析

最初の購入時は、予想EPS75円のところを770~780円台あたりで買っているので、PER10.5倍位と、めちゃくちゃ低い訳ではないので、ブログに記載のような成長期待があったと思われる(実際はもっと深く調べてのことだろうが)。

 

最後の売却について、決算発表が2015/5/13(引け後)だったので、その結果を見て売る判断をしたと思われる。当該開示では、FY14実績がEPS72円で、FY15業績予想がEPS76円と微増益予想だった。5/13の終値が915円で5/14のかぶ1000氏の売値が887円なので、市場の期待以下の決算で株価が下落したものたと思われる。また、5/13のブログではの以下の記載しており、成長力を期待していた主力セグの売上実績の伸び(1%)が予想以下なのが売却理由かと。多分主力セグの伸びを期待して数年後の利益に対するPERの低さを期待して、もしくはEPSとPERのダブルの伸びを期待して恩株を保有していたが、決算でその可能性が低いとみて他の銘柄に資金を移動させたのかと。5/13の終値915円で考えると予想EPSは12.0倍で、今後も同様に成長無しならインデックスに対して勝てる見込は無さそうで売ったという事かと。

また、トータルで満足としているのは、最大で約800×15,000円=12M円位(PFの8.7%)投資し、1年で3.5Mの利益なので、実質年利30%以上だから自身の目標である20%を超えているからという事と思われる。

また、2015年3月の10,000株の売却によりPFの現金比率が17.7%→22.7%に増加。

その後は、3月中はサイボー、九州リース、東北特殊鋼を計約2M円購入したのみ。日経平均先物売りもしており、過熱感を感じていたとのコメント。また、4/8に以下の記載があるので、より割安な乗換先が決まっていたからニッピを売却した訳では無さそう。

近年のかぶ1000氏は、「基本フルポジで、何かを売る時はより割安な別の銘柄に乗り換える時」という趣旨の発言をしているが、当時は違う考えだったのかもしれない。

 

日経平均は15年ぶり高値と堅調。下落に備えCPを高めにして来たが、相場は底堅いのでCP比率を15%程度まで下げ、割安で出遅れている銘柄に投資して行きたい。